4/14まで開催中の「あなたとわたしのお別れ展(別れの博物館)」に行ってきました!
ひさびさに「これは行かねば…!」とすぐ行動をおこした展示会です。
この展示会のコンセプトは、「別れ」
なんらかの理由で別れてしまった人との思い出の品が、エピソードとともに寄贈されているんです。
今回は、日本初開催された「あなたとわたしのお別れ展(別れの博物館)」について紹介します!
そもそも別れの博物館ってなに?

大切な人との別れで、傷ついた経験はありませんか? その別れを忘れられず、「思い出の品」を処分できずにお持ちではないですか? Museum of Broken Relationshipsは、恋愛にかかわらず、すべての別れの際に残された、忘れ形見の居場所を提供しています。
引用:公式サイトより
クロアチアに実在する、失恋博物館(Museum of Broken Relationships)って知っていますか?
「世界の果てまでイッテQ」の企画・出川イングリッシュでも紹介された場所なので、もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
「あなたとわたしのお別れ展(別れの博物館)」は世界中を巡回している失恋博物館の企画・展示会なんです。
開催場所もユニークで、世界中の劇場や教会、郵便局でおこなわれています。
日本では廃校になった中学校を利用してつくられた「3331 Arts Chiyoda」が会場です。
「マップではここなんだけど、中学校しかない…」と思っていたら、中学校跡地がギャラリーになってたんですね。
会場はまっしろな異空間
入場するなり出迎えてくれるのは、真っ白なウェディングドレス。
会場内は見渡す限り、まっしろでした。

写真を撮ろうとスマホをのぞくと、画面がチカチカ波打つんですよね、それくらい真っ白。
ほんとうに現実から切り離された、異空間といった雰囲気は圧巻です。
覗き込むように展示物をながめる入場客ですら、どことなくアート。
印象的だった「思い出の品」5つ
展示されていた思い出の品のなかで、とくに印象的だった5つを紹介します。
2つのアフリカのマスク
不気味なアフリカマスク。
寄贈者は彼からフラれてしまった女性。
女性は納得いかないながらも「別れ」を受け入れたのですが、あとになって見つかった「思い出の品」に八つ当たり。
投げたり叩いたりするんですが、アフリカのマスクはちっとも壊れません。
こんなことなら、「素直に受け入れるのではなくて、もっとヒステリックになってやればよかった」と、いうエピソードとともに飾られていました。
チェーンの絡まったネックレス
4年半付き合っていた彼氏からの贈り物。
関係は良好だったものの、「兄のようにしか思えなくなった」女性はみずから別れを告げます。
しかし、別れてからは後悔の連続。
いつの間にか絡まってしまったチェーンがほどけることはありません。
そして男性には結婚したいと思える別の女性ができていました。
ビニールの金魚
大好きだった父が息を吹き込んで膨らませてくれたビニールの金魚。
寄贈者の女性は、そのビニールの金魚で遊ぶのが大好きでした。
しかし、父が他界してしまい、母は父の吹き込んだ息が漏れてしまわないように、ビニールの金魚で遊ぶのを禁じます。
50年経った今でも、ビニールの金魚は父の息でふくらみをたもっているのです。
エロティックアート イン ポンペイ

一回りも上の男性(不倫相手)から貰ったエロい本。
男性は既婚者で子どもが4人(のちに5人)いるにも関わらず、寄贈者と情熱的な恋をしました。
子どもが欲しくなった寄贈者は、他の男性と結婚をしますが、お互いに離婚後再び会うようになります。
しかし遠距離恋愛だったため、いつしか自然消滅。
年をとった今、「70過ぎのおじいさんより、50代の男のほうがよっぽどいい!」とエピソードをしめます。
髭剃り道具一揃え
男性が寄贈した思い出の品です。
既婚者で子ども3人いる男性は、17歳の女性と交際していました(不倫)
交際10年後にその不倫女性と別れますが、男性は未練たらたら
成長した女性は他の男性と結婚をして、子どもをつくります。
女性の幸せを祈りつつ、「私が愛したのは君だけだ」と。
そのほかにも様々な思い出の品がありました
印象的だった5つを紹介しましたが、そのほかにもまだまだ展示物はあります。
インパクトという意味で、どうしても不倫や身勝手な失恋エピソードが記憶に残っているのですが、本当に愛していた人との死別や、離婚による親との別れなど…悲しく切ないエピソードも多く展示されていました。
そのほかにも、結婚10年後に開けようと約束したメッセージボックス(未開封)や、婚約者から贈られたダイエット本など、「うわぁ…」というものや、ちょっと笑ってしまうエピソードもありましたよ。
「さよなら」を紙ひこうきにして飛ばす企画
展示はいくつかの空間にわかれていたのですが、紙ひこうきが飾ってあるブースがありました。
よく見てみると、紙ひこうきには何やらメッセージが書かれています。


なんと、じっさいに別れのメッセージを書いて、紙ひこうきで飛ばしてしまおうという企画で集まった紙ひこうきだったのです!

この紙ひこうきたちは、実際にクロアチアの失恋博物館に寄贈されるそうです。
“別れ”を客観的に眺める貴重な体験でした
今回は、「あなたとわたしのお別れ展(別れの博物館)」を紹介しました。
“別れ”って誰でも経験します。
当事者にとっては胸を裂かれるような出来事でも、実際は多くの人が似たような、もしくは同じ経験をしていて、それを乗り越えて生きているんですよね…。
ひとつひとつの思い出に胸がいっぱいになるんですが、「まるで映画みたいだね」という言葉しかみつからないじぶんの語彙力が悲しくなりました…(:_;)
真っ白すぎる異空間と、別れを客観視できる体験はなかなかできない貴重な体験です。
開催期間がとても短いので、少しでも気になった方は今すぐに足を運んでみてください!
「あなたとわたしのお別れ展(別れの博物館)」詳細
会場:3331 Arts Chiyoda
住所:東京都千代田区外神田6丁目11-14(末広町駅より徒歩1分)アクセス方法はこちら
開催期間:2018年3月31日(土)~4月14日(土)
料金:一般1,300円/大学生1,000円/中高生500円/小学生以下無料
チケット予約:Peatixより可能
※会場でも購入できます
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色違いで2種類あります。
数量限定らしいので、欲しい方は要チェックですよ!